国立病院機構が札幌・山の手の医療センター新病棟設計に17年度着手

2016年10月27日 19時18分

 国立病院機構は2017年度、北海道医療センターに増築する新病棟の設計に取り掛かる考えだ。新病棟内には道立八雲養護学校と札幌市立山の手養護学校の後継校を併設する方針。18年度の着工、20年度の完成と学校機能移転を目指す。

 新病棟の規模は公表されていないが、180床程度と両校の機能を確保する計画。病院機能としては、筋ジストロフィーと重症心身障害向け入院病棟がメインとなる。建設地は敷地北西側となる見込み。

 同機構は15年6月、八雲病院の機能を札幌と函館に移す方針を示した。札幌では、西区山の手5条7丁目1の1にある北海道医療センターが受け皿となる。

 新病棟建設に伴う建ぺい率不足などの問題から、同センターの敷地のうち4110m²を借り受けている山の手養護学校は、学校機能移転後に解体する。

 八雲病院には道立八雲養護学校から、同センターには札幌市立山の手養護学校から通院、入院している児童らがいるため、それぞれの受け入れ先が課題となっていた。

 そこで同機構と道、札幌市は新病棟内に両校の後継校を併設することで合意。カリキュラムの違いや児童らの不安への配慮から、統合ではなく併設という形を選択した。ただ、今後の協議によっては統合の可能性もある。各学校で確保する教室数は示していないが、音楽室や体育館などは共同利用する方針。


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