札幌市は、早ければ2018年度にも札幌市時計台の部分改修に踏み切る。外観のうち、老朽化が進む屋根や外壁の塗装塗り替え、窓の部材交換がメインとなる見込み。所管する市民文化局によればこの改修を先行するため、全体的な保全改修計画の策定時期なども見直す。
時計台は北1条西2丁目に位置し、国指定の重要文化財。1995―98年に大規模改修を施している。
まちづくり戦略ビジョンアクションプランの策定時には、17年度に有識者検討委員会を設置し、18年度までに全体的な保全活用計画をまとめる考えを示していたが、一部の老朽化が著しいことから、先行して改修に取り組む。
早ければ17年度にも設計に取り掛かり、18年度の工事を目指す。設計に先立ち、今後は文化庁との協議も必要となる。工事に当たっては、休館を伴う可能性が高いとしている。
一部改修先行に伴い、内部や設備類を含む全体的な保全計画は、検討委員会設置や策定時期、内容なども再検討する方針。
時計台改修については、9月30日の第3回定例市議会代表質問の中で板垣昭彦副市長が「(時計台は)大事な観光施設。保全に先立って文化庁と協議し、補修に着手したい」と述べていた。