小樽建管は、2017年度から2カ年で道道登余市停線に付加車線を設置する。北海道横断自動車道余市ICの供用に間に合うよう工事を進めるもの。総事業費は1億円を超える見通しだ。
横断道小樽―余市間23・4㌔は、東日本高速道路が18年度の供用を目指し工事を進めている。農産品、水産品の輸送時間短縮、観光シーズンの渋滞緩和、救急搬送の時間短縮など、大きな役割が期待されている。
余市ICのランプが接続する予定の登余市停線は、片側1車線道路。そのため、IC供用時には交通渋滞の発生が予想され、接続部となる大登橋東側の交差点に、右折レーンを新設することとなった。
登町方面から登川に沿って北上してきた同路線は、この交差点で左折し、橋を渡って西の余市市街地方面に進む。
付加車線は、交差点の南側と西側に70mずつ設置。余市市街地方面に向かう南側の車線では拡幅も実施する。現況幅員は歩道7mの両側に車道各3m、路肩各0・75mを置く14・5m。整備後の幅員構成は現在設計中となっている。
一方、登町方面に向かう西側の車線では、大登橋が含まれるため拡幅はせず、歩道を狭めて車線を増やす。現況幅員は車道6mの両側に歩道各3・5m、路肩各1・25mを置く15・5mだが、歩道を1mずつ縮小して対応する方針。
これらの設計は、日本データーサービスが担当。この業務には、余市IC完成に伴う交通渋滞場所の予測や道路整備の必要性調査も含まれており、今後さらに整備が必要な路線や箇所が出てくる可能性もある。