函館市医師会(函館市湯川町3丁目38の45、本間哲会長)は、五稜中跡地に理学・作業療法士を養成する専門学校を新設する計画だ。2017年4月以降、校舎などの解体に取り掛かり、老朽化している検診検査センターと合わせ、19年度の開設を目指す。
市によると、同医師会から五稜中跡地を医療・養成施設の拠点として活用したいとの申し出があったという。市は田家町75の1ほかの1万6478m²を現状有姿のまま約3億2000万円で売り払う方針だ。
17年1月にも土地売買の仮契約を結び、2月に議案を提出、3月の議決を経て土地を引き渡す。一方、医師会は12月8日に臨時総会を開き、土地取得などに関する議案を審議して正式に決め、スケジュールに合わせて4月以降、着手する。
専門学校は3年制で、両課程とも1学年各40人ほどの定員を見込む。市内には理学・作業療法士を養成する学校はなく、需要が高まるリハビリテーションの専門職を地域で確保する体制をつくる。
新設に合わせ、検診検査センター(湯川町3丁目)の移転改築も計画。さらに、点在する医師会病院(富岡町2丁目、240床)、看護専門学校(湯川町3丁目)、市夜間急病センター(五稜郭町)の将来的な集約も検討する考えだ。