大樹町が学童保育所の設計を隅研吾建築都市設計に依頼

2016年11月30日 19時05分

 大樹町は2018年度に新設する学童保育所の基本設計を、隈研吾建築都市設計事務所(東京)に決定した。建築家の隈研吾氏は20年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場のデザイン案を担当し、新たな施設の設計にも期待が高まる。

 隈氏は1954年生まれ。90年に隈研吾建築都市設計事務所を設立。同町芽武地区にあるLIXIL住生活財団の研究機構「メム・メドウズ」内の寒冷地環境実証住宅「メーム」の設計を担当した。同財団が12年からメム・メドウズで毎年開催している国際大学建築コンペで審査委員長を務めるなど、同町とゆかりがある人物だ。

 同町では学童保育施設として青少年会館を使用していたが、09年度に耐震性不足から閉館。10年度から西本通73の5にある武道館を間借りしていたが、児童数の増加などで新設を検討していた。

 これまで学童保育の受け入れは小学1―3年生までとしていたが、新施設では6年生まで拡充。放課後に児童らが集まる場所の確保を求める意見を受け、児童館機能を新たに加える。

 現在は約80人が利用している。新たな施設では学童保育は90人、児童館は30人の計120人の利用を想定し、施設規模は約1500m²。学童保育室3室、児童館室2室のほか、保育室や調理室も配置し、約500m²の屋内運動場も設けたい考えだ。児童らが歩いて通える大樹小東側の町有地を建設予定地としている。

 概算工事費は外構なども含めて5億6000万円ほどを試算している。同事務所とは11月29日に随意契約を結んだ。本年度内に基本設計を終え、17年度から実施設計に入る。18年度内にも着工・完成し、19年4月からの供用開始を見込んでいる。


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