札幌市建設局は、豊平川に架かる福住桑園通のミュンヘン大橋について、耐震補強と長寿命化を計画している。早ければ2018年度にも着工する見通しだ。
豊平区中の島1条13丁目と南区南30条西8丁目を結ぶ同橋は、1991年に架設。橋梁形式は2径間連続PC斜張橋、橋長は172m、幅員は22m。
同局は、一定年数が経過した道路橋を対象として、路線重要度に応じ耐震補強と長寿命化補修の2本立てで整備に取り組んでいる。
耐震補強は、地震時に発生しやすい橋脚のせん断や桁の落下を防ぐため橋梁耐震化計画に基づいて進めるもので、橋脚へのRC巻き立て、落橋防止装置や変位制限装置の設置などを実施する。
一方の長寿命化補修は長寿命化修繕計画を踏まえ床版、防水、塗装塗り替え、しゅう座交換などがメインとなる。
ミュンヘン大橋は橋長も長く、特殊な構造の橋梁であるため、工事には2―3年程度を費やす見通し。詳細は17年度に予定する実施設計の中で固める。
豊平川に架かる橋梁のうち市が管理するのは25橋あり、ミュンヘン大橋以外では今後、水穂大橋(150m)、藻岩橋(174m)、錦橋(70・6m)の耐震化を予定。同じく長寿命化では、16年度に補修している水穂大橋を除き、藻岩橋と錦橋が対象となっている。