道建設部と建築関連5団体が主催する2016年度北海道赤レンガ建築賞の受賞作品が決まった。建築賞に「北菓楼札幌本館」、建築奨励賞に「丘のまち交流館bi・yell(ビエール)」が選ばれた。31日に表彰式を開く。
北菓楼札幌本館(RC造、4階、延べ1351m²)は、1926年に建てられた旧文書館を道から取得し、売り場や多目的スペース、カフェが入る店舗に改修。16年3月1日に完成した。竹中工務店と安藤忠雄建築研究所の共同体が設計、竹中工務店と東洋建設工機、三鉱建設の共同体が施工をそれぞれ担当した。歴史的建造物である旧道立文書館の外観を存置していることや、技術的困難に対する努力などが高く評価された。
美瑛町が中心市街地に整備した活性化交流施設「丘のまち交流館bi・yell」は、美瑛町が民間の既存商業施設だった建物を活用し、15年6月4日に完成した。S一部RC造、2階、延べ1475m²の規模。商業施設を活用する新しい視点によって計画された公共施設であり、地域に根差したまちづくりへの貢献が期待されることが認められた。設計はoffice teo sapporoで、北大大学院工学研究院の小沢丈夫准教授が監修し、清水組が施工した。