無人航空機・ドローンの知識や技術を総合的に身に付けることができる日本ドローンアカデミー札幌校が3月、札幌市厚別区の下野幌テクノパークに開校する。道内初の日本UAS産業振興協議会(JUIDA)認定校。第1回講習は3月13日からの5日間を予定している。
札幌市に開発拠点を置くインターネットサービスのネオス(本社・東京)と、東京都内でドローン専門校を運営するENBUゼミナール(同)が共同で開設する。
札幌市エレクトロニクスセンターを使い、ドローンの法令、技術、安全知識から、講堂を使った操縦実技まで、総合的な技術習得を支えるカリキュラムを提供する。夏季は空撮技能に特化した講習も予定する。
第1回講習は3月13―17日の日程で開催。座学と実習後、試験に合格するとJUIDA認定証が得られる。テキストや機材はJUIDAが提供。定員は10人で、受講料は29万5000円(税抜き)。
ドローンは空撮や建設、農林業、物流など活用領域の拡大で注目を集めるが、普及には安全運用の担保が不可欠。ネオス札幌オフィスの磯真査彦開発本部長は、操縦スキルを磨く専門校の開設を皮切りに「テクノパークを人材育成や技術開発の拠点とし、産業利用の発展に貢献していきたい」と話している。