道が2017年度適用の総合評価ガイドラインを決定

2017年02月14日 19時00分

 道は14日、2017年度に適用する総合評価方式のガイドラインを決定した。鋼橋上部工事の施工成績は、過去2年間に実績がない場合、過去8年間の平均点で評価する。落札するまで年1回申請できる工事等優秀者表彰は、施工実績審査タイプで試行を始める評価点事後審査方式に限り、その他工事との重複申請を可能にする予定だ。

 「企業の施工能力」の項目で評価する施工成績は、過去2年間の平均点を基本としているが、過去2年間に実績がない場合は過去4年間の平均点で評価している。

 工事件数が少ない鋼橋上部工事の施工成績評価対象期間を拡大するよう地方建設業協会から意見が上がったため、過去2年間に実績がない場合、当面の措置として過去8年間の平均点とする。その他の工種は従来通り、過去2年間に実績がない場合、過去4年間の平均点で評価する。

 施工実績審査タイプは、評価点事後審査方式を17年度から試行する。同方式は、事前に自己採点申請書の提出を入札参加者に求め、それを基に開札後選定した落札候補者のみ技術資料を確認・審査して落札者を決定する仕組み。国土交通省の簡易確認型に相当する。

 入札が集中する春を避けて夏以降に実施する予定。同方式は落札候補者のみ技術資料を確認・審査するため、落札するまで年1回申請できるとしている工事等優秀者表彰をその他工事と重複して申請可能にする予定だ。

 この他の主な改正点としては、施工計画審査タイプのⅢ型を廃止した。「簡易な施工計画」の項目で、入札参加者に求める技術的所見の視点を明確化するため、各建管が選択する事項の内容をより具体的な表現に変更。

 また、従来は工事の性格などに応じて最大4つの事項を選択していたが、特に重要な2つの事項で技術的所見を求める形式に改めた。工程管理の技術的所見で入札参加者の作業負担が大きい工程表の評価は廃止する。

 評価方法も変更。Ⅰ型は2つ求める技術的所見のうち評価した数に応じて点数を与え、Ⅱ型は求める技術的所見を1つに限定して評価する方法に改める。

 これらの改正内容に併せて、技術資料様式も改めた。

 17年度のガイドラインは建設部建設管理課のホームページで15日に公表し、4月1日以降に公告する工事に適用する。今後は各建管が独自設定項目などを検討するほか、建築局や農政部などは実施方針を別途定める。


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