上川管内13農協で構成する上川生産農業協同組合連合会(旭川市宮下通14丁目右1号、会長・柿林孝志たいせつ農協組合長)は、ホクレンや北海道農業公社など農業関連団体が入る上川農業会館を旭川市宮下通4丁目に移転新築する。土地取得費を含めた総事業費は約30億円。指名競争で24日に入札し、最低札の企業と随交している。
1967年完成の上川農業会館は老朽化が進む。施設も手狭で、耐震補強の問題も抱えていることから建て替えを計画。同連合会設立70周年を迎える2018年度の供用開始を目指すことにした。
建設地は宮下通4丁目の約1万3300m²。昨年7月、市から3億7300万円で購入した。
新施設の規模はS造、3階、延べ9370m²。駐車場も300台ほど用意する。施設内には「食育ホール」を設け、食育教育の実践や一般市民と生産者が交流できる場を提供。食育ホールを環境教育の場としても役立ててもらうよう地中熱ヒートポンプを導入する考え。
基本設計は昨年8月に実施したプロポーザル方式で三菱地所設計が担当。近く決まる施工業者と協議して実施設計を進め、9月に着工、18年10月の供用開始を予定している。
現事務所(RC造、地下1地上4階、延べ4110m²)の今後について、同連合会では「今のところ利用方法は未定。有効的な活用方法を検討していきたい」としている。