北海道開発局、道、札幌市、鉄道運輸機構が2017年度に発注するWTO政府調達協定対象の土木系工事がまとまった。4機関合わせて20件に上る。発注機関別では、開発局が7件、道と札幌市が各2件、鉄道運輸機構北海道新幹線建設局が9件となっている。
各機関の発注見通し(工事情報)から集計した。WTO対象工事の基準額は、開発局など中央政府機関が7億4000万円以上、地方自治体や鉄道運輸機構などは24億7000万円以上となっている。
開発局は、札幌開建と留萌開建が各2件、函館開建、室蘭開建、釧路開建が各1件で、工種別は鋼橋上部4件、PSコンクリート2件、舗装1件の内訳。札幌開建の新千歳空港A滑走路舗装老朽化対策のみ公告済みで、5月25日に開札する。このほかは第2四半期(7―9月)と第3四半期(10―12月)の入札予定だ。
道は、小樽建管の泊共和線国富1号トンネルと帯広建管の川西芽室音更線改良中島橋上部の各1件を予定。概算工事費はそれぞれ31億円、30億円を見込む。
札幌市は財政局発注分として、西部スラッジセンター関連で機械設備と土木の2件を7月下旬に発注する。
鉄道運輸機構道新幹線建設局は、手稲トンネルに17年度着工。札幌市内での初弾工となる富丘工区が第2四半期、反対側の小樽市側で施工する石倉工区ほかを第3四半期にそれぞれ入札する。この2件を含め、トンネル工事は9件の発注を予定している。渡島トンネルの上二股工区は公告済みで、6月30日に開札する。