物流不動産の管理運営を手掛けるシーアールイー(東京都港区虎ノ門2丁目10の1、山下修平社長)が計画する千歳市泉沢の物流施設「ロジスクエア千歳」が8日着工した。設計施工はJFEシビル。12月末の完成を予定している。テナント企業は決定済み。
同社が道内で物流拠点を開発するのは初めて。1次産品の生産地であることに加え、アジアを中心に北海道の生鮮品や加工食品が認知されていること、食の安全・安心志向と高級志向が高まっていることから、道産品の販路拡大に伴う物流施設のニーズが高いと判断した。新千歳空港や苫小牧港、道央道新千歳空港ICとの近さも利点としている。
千歳臨空工業団地に隣接する敷地4万9599m²にS造、平屋、延べ2万885m²の規模で新築。INA新建築研究所が監修した。
上下階層間搬送による時間的ロスをなくすため高床の平屋建てとし、東西に計64台の大型車両が同時接車可能なトラックバースを配置する。車両動線は出入り口を分けたワンウェイとし、大型車両80台の待機スペースを確保することで効率的に入出庫できるようにする。
在庫保管型や流通加工型センターのほか、通過型クロスドックセンターとしての機能を備え、さまざまな物流ニーズに対応できる施設となる。
全館LED照明とするなど省エネに配慮。寒冷地対応として、ロードヒーティングや樋ダクトヒーターといった凍結防止設備、断熱性の高いサンドイッチパネル、樹脂サッシを導入する。敷地内に広大な堆雪スペースも確保する計画だ。