倶知安町が庁内で取りまとめた、役場庁舎建て替え基本構想の概要が分かった。新庁舎は延べ約4000m²とし、総事業費にはおよそ25億円を試算。現庁舎敷地内を建設地と位置付け、2017年度に基本設計、18年度に実施設計を発注して、18年度中の着工を目指す。本体は3カ年施工を見込み、最終年度には現庁舎を解体、その後に外構を発注する予定だ。
北1条東3丁目3に位置する現在の庁舎は1965年に建設。規模はRC造、3階、延べ2738m²。耐震強度の不足や老朽化による維持コストの増大が問題となっていた。
国は公共施設等適正管理推進事業債を創設したが、耐震化未実施の役場本庁舎建て替えが対象となるのは20年度まで。町はこれを活用できる期間中の建て替えを決断した。
新庁舎の規模は、分庁舎などに分散している行政機能を集約するため、延べ床を現在の約1・5倍となる約4000m²に設定。庁舎完成を急ぐためPFI方式は採用しない方針だ。
基本設計は近く、公募型プロポーザル方式で発注になる見通し。18年度の実施設計についてはコンペ方式とプロポーザル方式を視野に選定方式を固める。
工事は主体、電気、機械、外構の4件に分け、外構以外は18年度末ごろの発注に向けて準備を進める。これまでの発注方法を踏まえると、いずれも管内業者を対象とした指名競争の入札となるとみられる。20年度中には既存庁舎を解体し、駐車場整備などの外構は21年度に発注する計画だ。