稚内市は24日付で、PFI方式を導入して整備する廃棄物最終処分場の整備・運営を総合評価一般競争で公告した。施設建設後、所有権を事業者から市へと移転した上で、事業者に維持管理、運営を委ねるBTO方式を採用。参加表明書は6月16日から26日まで受け付ける。その後、ヒアリング審査を経て9月下旬に優先交渉者を決定する。予定価格は税抜き40億5332万2000円となっている。
事業内容は、廃棄物最終処分場の設計や、建設、運営、維持管理など。事業期間は2018年1月から31年5月まで。このうち、設計施工期間は20年11月までを見込む。
建設地は新光町1789。クローズド型の準好気性埋め立て方式を想定し、埋め立て容量は10万9226m³で計画。埋め立て期間は20年12月からの10年間。
入札の参加要件は、設計、工事監理、建設、運営・維持管理を含む企業で構成するグループまたは企業。設計は10年以上の実務経験を有する1級建築士の配置や建設コンサルの登録、一般廃棄物場の設計実績などが必要となる。
工事は土木、建築の特定建設業許可を有し、土木、建築の経営事項審査の総合評点が900点以上、加えて市の入札参加資格の土木、建築に登録がある者とした。グループで応募する際は1者以上が満たしていることが条件。このほか、クローズド型と埋め立て容量5万m³以上の一般廃棄物最終処分場、公共関与型産業廃棄物最終処分場の元請け実績も求める。
市は、29日午後1時から市役所で説明会を開く。参加表明書の受け付けは6月16―26日、入札書と事業提案書の提出は9月4日までとし、9月中旬のヒアリング審査を経て、同下旬に優先交渉者を決定する予定だ。