不動産開発などを手掛ける川翔プログレス(東京都港区芝浦1丁目4の1、川嶋浩嗣社長)は、北斗市の新函館北斗駅前にホテルを建設する計画だ。10月にも着工し、2018年秋の開業を目指す。総事業費13億円を試算。6月にも運営を委託するホテルチェーンを決める。
同社は26日、複数の民間地権者から北斗市市渡1丁目の約1400m²を取得した。駅とは道路を挟んで向かい側。3月に開業したラ・ジェント・プラザ函館北斗(107室)に次ぐ、駅前では2つ目のホテル計画となる。
規模はS造、12階、延べ4151m²、全247室を想定し、シングル(約12m²)が大半を占める。同社によると、設計は同社もしくはホテルの運営委託会社で、自社施工を考えている。
道内では初めての自社事業となる。函館観光への需要の高まりや、30年度末を予定する北海道新幹線札幌延伸後の札幌圏との流動活発化などを予想しての投資という。
これによって同駅前の商業用地5・3haへの進出決定は半分を超えた。北斗市は「駅周辺での滞在が増え、にぎわいが期待される。他の投資の呼び水になれば」と話している。