道食糧産業が札幌都心に新ビル建設し移転へ-新幹線延伸見据え

2017年06月09日 19時29分

 米をはじめとする食品卸などを展開する北海道食糧産業(札幌市白石区本通19丁目南2の7、豊田悟社長)が、札幌市中央区に新ビルを建設し、本社を移転することが分かった。規模は7階、延べ約3000m²。8月にも着工し、2018年9月末の完成を目指す。北海道新幹線の札幌延伸を見据え、開業効果が期待される都心部に営業拠点を移し、事業拡大を図る。

 同社はことし3月、中央区南4条西10丁目1004の2ほかの敷地約600m²を取得。現在、白石区に社屋を置いているが、創業当時は中央区北2西7丁目に本社機能があったことや、新幹線札幌延伸による開業効果をビジネス拡大のチャンスと捉え、再び都心部で営業展開を図ろうと移転を決めた。

 新ビルはRC造、7階、延べ約3000m²の規模で、1、2階を事務所として利用する見通し。3階より上階はテナント貸しする考え。36台分の駐車場も設ける。設計は北総研が担い、施工は金井建設工業で進める。

 完成から24年が経過する既存施設は修繕を随時施しているため、貸しビルとして引き続き活用する方針。同社が入居するフロアについても移転後リフォームし、テナントとして賃貸するもよう。

 同社は米や砂糖、乾麺、雑穀など業務用食材を中心とする卸業をメインに展開してきたが、最近は業務の多角化として不動産の運用にも力を入れている。

 16年には自社敷地に有料老人ホームを建設したほか、中央区でビルを取得。今後も自社保有のテナントビルを増やしていき、不動産事業の展開をさらに拡大していく考えだ。


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