16年道内の砕石生産量は6年ぶり1000万t割れ-在庫調整など影響

2017年06月12日 19時23分

 経済産業省の統計によると、2016年の道内砕石生産量は972万8000㌧で前年より4%落ちた。出荷は973万9000㌧で1%の微増、金額ベースでは157億4300万円で3%アップした。需要は上向き基調にあるものの、在庫調整などから生産量は落ちたとみられる。生産量が1000万㌧を下回るのは、10年の915万㌧以来6年ぶり。

 生産量の内訳は道路用464万㌧、コンクリート用426万6000㌧、その他82万2000㌧だった。道路用は前年と同水準、コンクリート用は4%減少。道路用のうち主に下層路盤材に使われるクラッシャーランは314万6000㌧で2%少なかった。

 出荷のうち、道路用は467万7000㌧、コンクリート用は427万3000㌧、その他79万1000㌧だった。道路用は8%増えたが、コンクリート用は3%減った。

 道路用のうち、クラッシャーランは326万4000㌧で7%増、単粒度砕石は65万4000㌧で3%増えた。コンクリート用の単粒度砕石は385万7000㌧で3%ダウンした。

 再生骨材は生産、出荷どちらも前年を下回った。生産量は18万3000㌧で7%減、出荷量は18万1000㌧で12%減だった。ただ金額ベースでは、出荷額は2億9200万円で5%増えた。

 出荷先の内訳を見ると、砕石は全体の85%に当たる827万6000㌧が道内向け、残り15%は本州に向けられた。千葉が94万8000㌧と最も多く、岩手15万6000㌧や神奈川13万3000㌧が続く。再生骨材は全量が北海道向けに出荷された。

 1年間に購入した電力量は3163万8000㌔㍗時で4%減。軽油は1万4915㌔㍑で8%減った。

 16年12月末現在、事業所全体の常用雇用労働者は1082人で前年より15人減。うち骨材部門で働く常用者は525人で44人減った。


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

  • 北海道水替事業協同組合
  • 川崎建設
  • オノデラ

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (3,161)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,485)
ヒトデ由来成分でカラス対策 建設業界に鳥類忌避塗料...
2019年06月28日 (1,379)
交通体系整備を考える会、札幌外周高速道を構想
2023年06月20日 (1,357)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,328)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。