経済産業省の統計によると、2016年の道内砕石生産量は972万8000㌧で前年より4%落ちた。出荷は973万9000㌧で1%の微増、金額ベースでは157億4300万円で3%アップした。需要は上向き基調にあるものの、在庫調整などから生産量は落ちたとみられる。生産量が1000万㌧を下回るのは、10年の915万㌧以来6年ぶり。
生産量の内訳は道路用464万㌧、コンクリート用426万6000㌧、その他82万2000㌧だった。道路用は前年と同水準、コンクリート用は4%減少。道路用のうち主に下層路盤材に使われるクラッシャーランは314万6000㌧で2%少なかった。
出荷のうち、道路用は467万7000㌧、コンクリート用は427万3000㌧、その他79万1000㌧だった。道路用は8%増えたが、コンクリート用は3%減った。
道路用のうち、クラッシャーランは326万4000㌧で7%増、単粒度砕石は65万4000㌧で3%増えた。コンクリート用の単粒度砕石は385万7000㌧で3%ダウンした。
再生骨材は生産、出荷どちらも前年を下回った。生産量は18万3000㌧で7%減、出荷量は18万1000㌧で12%減だった。ただ金額ベースでは、出荷額は2億9200万円で5%増えた。
出荷先の内訳を見ると、砕石は全体の85%に当たる827万6000㌧が道内向け、残り15%は本州に向けられた。千葉が94万8000㌧と最も多く、岩手15万6000㌧や神奈川13万3000㌧が続く。再生骨材は全量が北海道向けに出荷された。
1年間に購入した電力量は3163万8000㌔㍗時で4%減。軽油は1万4915㌔㍑で8%減った。
16年12月末現在、事業所全体の常用雇用労働者は1082人で前年より15人減。うち骨材部門で働く常用者は525人で44人減った。