鉄道運輸機構北海道新幹線建設局が発注する北海道新幹線新函館北斗―札幌間のトンネル工事契約総延長は、2017年度末で同区間211㌔の59%に当たる約125㌔に上る見込みとなっている。1日現在、16年度までに契約した20工区のうち、村山トンネルなど9工区でトンネルの本坑掘削が計9・7㌔進んでいる。
新函館北斗―札幌間では、総延長の76%となる約161・1㌔をトンネルが占める。工事に時間がかかることから他の構造物より優先してトンネル工事の契約を行っている。
北海道新幹線建設局によると、17年度に契約を予定している手稲トンネル富岡工区など9工区を合わせると、トンネル総延長に対して77%が契約済みとなる運びだ。現在は、手稲トンネルから終点手前のJR桑園駅付近まで約7・4㌔を地下化する札幌市内ルートの変更認可申請に向けて調整をしている。
トンネル別の掘削進捗(しんちょく)状況は次の通り。(①延長②掘削延長③掘削率)
▽村山トンネルほか(北斗市)①5365m②2565m③48%▽昆布トンネル桂台工区ほか(ニセコ町)①4800m②2224m③46%▽昆布トンネル宮田工区ほか(ニセコ町)①5610m②1300m③23%▽後志トンネル落合工区ほか(赤井川村)①4865m②1105m③23%
▽野田追トンネル北工区ほか(八雲町)①4490m②890m③20%▽立岩トンネル立岩工区ほか(八雲町)①5015m②970m③19%▽後志トンネル北上沢工区ほか(赤井川村、余市町)①4600m②533m③12%
▽二ツ森トンネル鹿子工区ほか(倶知安町)①4780m②58m③1%▽渡島トンネル天狗工区ほか(北斗市)①4600m②斜坑掘削中