建設資材対策北海道地方連絡会は22日、2017年度の主要資材の需要見通しをまとめた。生コンクリートは前年度比14.9%増の105万7415m³、アスファルト合材は47.4%増の117万5586㌧に上り、北海道新幹線新函館北斗―札幌間のトンネル工事や、台風10号関連の災害復旧工事の本格化に伴い増加する見通しだ。需給動向はアスファルト合材以外は均衡しており、資材はほぼ円滑に調達されているとの見方を示した。
同連絡会は北海道開発局や道、札幌市、東日本高速道路、鉄道建設・運輸施設整備支援機構などの発注機関と資材・骨材関係団体、建設関係団体で構成。22日の会合では17年度の需要動向について意見を交わした。
資材の需要量は、各発注機関が17年度予定工事量を基に地域別、月別の見通しをまとめたもの。生コン、アスファルト合材、砕石等、鉄筋、鋼矢板の5品目。官公需を集計したもので、民間工事の需要は含んでいない。
7月以降の需要量は、生コンが87万3734m³、アスファルト合材が94万3268㌧、砕石が237万1370m³、鉄筋が3万4596㌧、鋼矢板が3万6011㌧を見込む。
生コンは7―11月が10万㌧を超える量が見込まれている。アスファルト合材は7―10月にかけてピークを迎え、砕石等は9月が49万2427m³で最大に上る見通し。
地域別では生コンは渡島、後志、空知、上川、留萌、胆振、日高、十勝、釧路が前年度を上回る見通しで、特に十勝は2・8倍に増加。アスファルト合材は日高が15倍と急増し、後志や空知も2倍を超える。
需給動向としては、「緩和」と判断したアスファルト合材以外は「均衡」していることが報告された。