登別市が18年度から千代の台団地建て替え-配置計画案まとめる

2017年06月27日 16時32分

 登別市は、子育て支援住宅を含む千代の台団地建て替えに向けた配置計画案をまとめた。子育て支援住宅は子どもの騒音などに配慮してW造、平屋の3棟12戸を新築する計画。全体ではRC造、4階、56戸の住棟を含め、4棟68戸の整備を想定している。4階建ての住棟は2018―19年度の1期、20―21年度の2期に分けて建設。子育て支援住宅は、3棟とも22年度の施工を目指している。

 新生町3丁目13の1の現団地は、1972―79年度の完成。CB造の平屋3棟、2階建て11棟、計60戸が整備されている。

 市は老朽化が著しいことから建て替えを計画。現有敷地1万2024m²と隣接する道住跡地3402m²を合わせて一体的な整備を図る。

 市内の子育て支援住宅は、これまでに市住や道住で募集例はあるが、市住として新築するのは初めて。子育て世帯の入居が前提だが、詳細な条件は今後あらためて設定する。

 このほか、21年度にW造、平屋の集会所と各世帯1台ずつ計68台分の駐車場、23年度に屋外広場を整備。敷地内には、近隣にある栄町保育所の移転用地も確保する。

 市は14年度に建て替え基本構想を策定。この時点では、RC造、3階建て、42戸と39戸の2棟を建設し、管理戸数を60戸から81戸に拡大することとし、16年度着工を見据えていた。

 だがその後の地質調査で地中にスラグが埋設されていることが判明。土壌汚染対策法に伴う対策の検討のため、地歴調査や土壌汚染状況調査を実施した。

 同法では、地下水摂取リスクに伴う土壌溶出量基準と直接摂取リスクに伴う土壌含有量基準を定めている。採取試料分析の結果、含有量基準はクリアしていたが、溶出量基準は超過箇所が見つかった。

 ただ周辺に飲用井戸は設置されておらず摂取経路がないため、除去や封じ込めは不要と判断。市は基準値を超えた箇所以外に建物を配置し、基準値を超えた箇所には盛り土や舗装を施して駐車場として利用することに計画を改めた。

 創建社に委託していた基本設計は期間を延長し、16年度末までに完了。順調に進めば、17年度は1号棟の実施設計6月中に指名競争で入札するほか、既存住棟の平屋3棟、2階建て2棟の計20戸を除却する。こちらは住民仮移転を待って9月にも一般競争公告する予定だ。


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