岩見沢市が大正池復旧で18年度に堤体着工-貯水量14万m³

2017年07月13日 07時17分

 岩見沢市は、現在整備を進めている大正池復旧について、2018年度に堤体新設に着工する予定だ。堤体基礎と合わせた工事費には約2億円を見込む。全体の完成は21年度を目指している。

 緑が丘地区の利根別原生林内にある大正池は1914年に完成し、農業かんがい用水ダムとして利用していた。しかし、農業者の減少を受けて09年度に水利権を廃止。その後、10年11月に土砂流出で堤体法面の一部が陥没し、貯水できない状態が続いていたが、修景池として活用するために復旧を模索していた。

 全体の工事費は約10億円。16年度から整備に着手し、初弾として高さ15mの既存堤体2万2850m³を撤去した。17年度は、栄建設・ハイテコス共同体で堤体撤去2万6700m³を継続して施工しており、口径1100㍉の緊急放流管と口径200㍉の取水管各110mの整備、既存洪水吐きと新設する洪水吐きの出口部分の整備という2件の工事も8月下旬に発注する計画だ。

 18年度以降の残工事費は約6億1000万円で、堤体基礎や堤体新設、洪水吐き新設、緊急放流管120m、取水管40m、斜樋、付帯工などに取り組む。

 新設する堤体は高さ13・5mで検討中。16―17年度に撤去する堤体の土を池の中に仮置きし、砂を混ぜて土質を均一にしたものを使用する計画で、新たな大正池は14万m³の貯水量となる見通しだ。実施設計は中央コンサルタンツが担当した。


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