札幌市建設局は、橋梁長寿命化修繕計画を改定した。2017年度から21年度までの5年間で修繕を施す短期計画には、149橋を位置付けている。毎年度の工事費として40億円程度を試算。22年度以降の5年間を対象とする中期計画期間を含めると、工事費は26年度までの10年間で400億円余りに上る見通しだ。(対象橋梁名は8月4日付本紙12面に掲載)
同計画は10年に、重要橋梁を対象として初めて策定。12年には一般橋梁1009橋を加え、計1256橋を対象とする計画に改定した。
今回の改定では、対象橋梁を新設などを含めた全管理橋1280橋に拡大。また、重要橋梁の位置付けを見直したため、重要橋梁が571橋、一般橋梁が709橋という内訳になっている。
また、橋梁の重要度と健全性判定に基づいて5つに分類していた対策方針を、今計画では4分類に再編した。
加えて、各橋梁を修繕実施時期に応じて短期計画、中期計画、長期計画に振り分け、短期計画が149橋、中期計画が596橋、長期計画が535橋となった。
短期計画の対象橋梁を区別に見ると、最多が南区の41橋で、本年度着工した藻岩橋のほか、併せて耐震補強も計画するミュンヘン大橋を含んでいる。続いて北区25橋、白石、厚別、西の3区が14橋ずつ、手稲区12橋、清田区9橋、中央、東の2区が8橋、豊平区が4橋という内訳。
同局は、この計画を推進することにより、従来の維持管理と比較して今後50年間で約2800億円のコスト縮減効果があると試算している。