建設資材対策北海道地方連絡会がまとめた2020年度の主要資材の需要見通しによると、アスファルト合材や生コンクリートの需要は9月から10月にかけてピークに達する。前年度の需給見込みに比べるとアスファルト合材が47.5%増の118万8641㌧、生コンクリートが117万6030m³など全体的に需要が増加。背景には防災・減災対策で増加した公共予算や、北海道新幹線札幌延伸工事の本格化などがあるもようだ。
建設会社が毎週5社消える―。本紙が道内のデータを分析したところ、直近10年間、こんなペースで業者が減ったことが明らかになった。特に減りが著しいのは道北・道南など人口の少ない地域だ。少子高齢化が進む道内で今までの状況が続けば、各地で工事の担い手がいなくなり、地域が存続できなくなる懸念がある。
北海道建設新聞社は、2020年度第1四半期(4―6月)のゼネコン道内受注高ランキングをまとめた。首位は物流施設「DPL札幌レールゲート」を受注した戸田建設で148億円に上った。上位50社の受注総額は2433億1439万円。第1四半期としては、調査の集計方法を暦年から年度に変更した07年度以降で最高額となった。内訳を見ても、官庁土木、官庁建築は過去最高を記録し、民間建築も最高額だった18年度に次ぐ金額。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う景気悪化の影響は特にみられない形となったが、各社からは民間建築を中心に「下半期については先行きが見えない」との声が聞こえる。
札幌市の2019年度開発行為の許可実績がまとまった。件数は前年度比4件減の17件、総面積は6.2%減の24万35m²。面積を見ると、非自己用は約5割増加したが、自己用が7割減と大幅なマイナスを示したため、全体でも前年度を下回った。
道内のガソリン価格が、お盆時期を前にジリジリと値上がりしている。27日現在のレギュラーガソリン道内平均価格は1㍑当たり129・9円で、前月に比べ2円余り高い。サウジアラビアを中心とした産油国が原油の公式販売価格を引き上げたことで、石油元売りの原油調達コストが上昇したため。お盆期間中は帰省や旅行でガソリン消費が増えるが、新型コロナウイルスの影響は大きく、販売業者からは利益重視で商戦を乗り切りたいといった声が多く聞こえる。