4日から5日にかけて北海道を北上した台風21号は札幌市、千歳市など道央を中心に暴風雨をもたらし、倒木や電柱倒壊、停電など広範な被害を出した。国道453号では支笏湖畔で土砂崩れが起きたほか、住家も308件が損壊し、道民生活に深刻な影響を与えた。
旭川市水道局は4日、土木遺産に選定されている春光台配水場の覆蓋(ふくがい)付き緩速ろ過池を報道向けに公開した。点検と清掃のため、3年に1度水を抜くタイミングに合わせて実施したもの。完成から1世紀以上経過しているが、大きな損傷もなく、れんがによる美しい連続アーチ構造が巨大空間に広がり、建設当時の様子を今に伝えている。
道は、2020年の開校を目指す仮称・林業大学校の運営体制を盛り込む基本計画案をまとめた。本校舎は旭川市内の道立総合研究機構林産試験場庁舎を一部改修して転用するほか、庁舎北側にW造、2階、延べ1400m²の規模で増築する。総事業費は約15億円。本校舎の基本・実施設計を5日、公募型プロポーザル方式で公告した。
国土交通省北海道局は29日、2019年度北海道開発予算の概算要求を公表した。一般公共事業費に当たる開発事業費は国費で前年度当初比19.8%増の6527億円、事業費で21%増の8028億円を要求。「食と観光」に軸足を置き、農業農村整備や新千歳空港の受け入れ拡大を重点化。優先課題推進枠には1390億円を計上し、道路整備や治山・治水、農林水産基盤整備、交付金事業などに上積みした。