ベルギーの半導体研究開発機関「アイメック」と米国の半導体装置メーカー「ラムリサーチ」がラピダスの半導体製造を支援するため、道内に拠点を設置することが分かった。西村康稔経産相が1日、千歳市内で会見して明らかにした。西村経産相は会見に先立ち、双方のＣＥＯ(最高経営責任者)と同市内で会談していて、拠点設置の意向を告げられたという。規模や人員などは未定。

　ラピダス(本社・東京)は1日、千歳市内の工業団地「千歳美々ワールド」で次世代半導体工場ＩＩＭ―1の起工式を開いた。小池淳義社長や西村康稔経済産業相ら約130人が参加し、国家的プロジェクトとなる工場の無事完成を祈念した。

　1日、ラピダス(本社・東京)の次世代半導体工場ＩＩＭ―1の起工式が千歳市で開かれた。最先端の半導体を北海道から世界に届ける拠点整備が本格化する。人口減少や経済の低迷という課題を抱える本道の活性化に向けた期待は大きく、ラピダス効果をどう生かすか、行政や企業の手腕が試される。2025年の試作ライン稼働、27年の量産開始へ現場が稼働する。

北海道建設新聞の2023年8月31日付2面に掲載。記事は「e-kensinプラス」「DoKoDe 北の羅針盤ジャーナル」で読むことができます。