物価高騰により、十勝管内業者の苦境が浮き彫りとなっている。帯広商工会議所の緊急調査で、市内249社のうち7割弱が月10万円以上のコストアップに直面。苦しい経営状況を明かした。市内の電気工事業者は「材料費が変動し、採算が合わないケースも増えている」と漏らす。加えて、慢性的な人手不足が経営を圧迫。即効性の高い事業者給付金を望む企業も多く、事態は一刻を争う。
後志管内土木3官庁の2022年度業者別工事受注実績が本紙集計でまとまった。前年度より9者少ない129者が6.3%減の301億9667万円を獲得。首位は協成建設工業で、12件、19億3506万円を積み上げた。
熊谷組は2日、共同体(JV)で施工している北海道新幹線新函館北斗―札幌間整備のトンネル工事で、コンクリート品質管理試験の結果を虚偽報告していたと発表した。コンクリート内の水分量検査と、柔らかさを測るスランプ検査で、発注者の鉄道・運輸機構と決めた頻度や箇所数を守っていなかった。現場はニセコ町内にある延長4221mの羊蹄トンネル有島工区。機構側と熊谷JVは構造物の品質や工程への影響を調査中としている。