フランスの空港運営会社バンシ・エアポートのニコラ・ノットバー社長が9日、札幌市内で記者会見し、道内7空港民間委託に関する入札参加の検討を進めていることを明らかにした。道内の地域や空港などの動向を探るため、近く札幌市にオフィスを構え対応を見極めていく方針。ノットバー社長は民間委託に参加した場合、「空港と地域を伸ばすために大きな投資を行っていく」と話した。
札幌市円山動物園は9日、昨年10月に完成したホッキョクグマ館の報道機関向け内覧会を開いた。ホッキョクグマとアザラシを併設展示するこの施設は、屋外放飼場や全長18mの水中トンネルなど多くの見どころを備える。この日は、ホッキョクグマの親子、ララ(雌)とリラ(雌)がプールでアザラシを追い掛けて泳ぐなど、広い施設を目いっぱい使ってうれしそうに遊び回っていた。
2020年度に始まる道内7空港一括民間委託。夏からの審査に向け、運営権取得を狙う企業の動きが慌ただしさを増す。新千歳空港ビルの運営実績がある北海道空港は入札参加に意欲を示し、メンバー組成で大詰めを迎える。住吉哲治会長は「もうかるところだけ集中して投資はしない」と、新千歳空港だけでなく地方空港を含めた開発に注力する構えを見せる。