5月10日は「地質の日」。1876(明治9)年に米国の物理学者ベンジャミン・スミス・ライマンらが作成した日本初の広域的な地質図(200万分の1)「日本蝦夷地質要略之図」の発刊日であることなどにちなむ。150年近く経過した現在、ライマン巡行の地である本道で人工知能(AI)を用いた地質調査の技術開発が進んでいる。
情報システムなどを取り扱う北星(本社・室蘭)は、建設・インフラ関連業種対象の「AI(人工知能)ウォッチャー育成オンラインプログラム」を開始した。脳に関して高い知見を持つ村田正望社長が講師を担い、AIと脳の仕組みや業務での活用方法などを難解な数式、プログラミングの知識を使うことなく丁寧に講義。経営者、人事・教育担当者の活用に期待が掛かる。
地下水開発を手掛けるアクアジオテクノ(本社・札幌)は、空調に「地下水熱利用システム」を提案している。年間を通じて一定温度を保つ地下水の特性を利用し、夏は涼しく、冬は温まりやすくする空調の仕組みを開発。洗浄などの目的で地下水を使用する前段階に水温を冷暖房に生かせば、エネルギー消費を大きく抑制することができ、経済性や環境面に貢献する。
日本仮設(本社・札幌)は、ソーラー発電対応の充電池を搭載するオフロード電動バイク「FUTURE META(フィーチャーメタ)」と自社開発の太陽光発電装置「ひまわりⅡ」を組み合わせたレンタルシステム「ノリノリくん」を構築し、リース・販売を開始した。工事現場での移動時間を短縮し、太陽光発電を用いることで二酸化炭素(CO₂)削減に貢献。北海道開発局などが推進する北海道インフラゼロカーボン試行工事での需要を見込む。