建物の基礎工事一式を担うビ・アール(本社・江別)は、生コン打設時に高さの目安となる鉄筋への印付け作業を省力化できる「工事現場用レベルマーキング装置」の実用化を目指している。従来式の作業スタイルのように、かがんだ姿勢が伴わないため、腰痛の危険を回避できる。従事者の高齢化が業界課題にある中、一層の品質向上と低コスト化を研究し、土木と建築のさまざまな現場で広く使ってもらいたい考えだ。
室蘭市は、IT通信機器開発のエナジーワイヤレス(本社・東京)の協力を得て、ICT通行量調査システムの実証事業を始める。人感センサーの有効性を確かめる試みで、従来の高コスト、データ精度の低さなどの課題を解決し、高度な通行量データの確保が実現できる可能性がある。
CGパース制作のアシストワーク(本社・札幌)は、パソコン専用のVR(仮想現実)シミュレーションツール「3DViewer」を全国展開中だ。VR空間を移動しながら工事後の景観や日当たりを確認できる。資料館などの施設紹介や建物・河川の改修計画見直し、周辺住民向け説明会の時間短縮に役立てている。