2023年03月15日 08時00分
衛星測位システムを活用し、安全な除排雪作業、スマート農業の推進へ―。内閣府宇宙開発戦略推進事務局と準天頂衛星システムサービス(本社・東京)は、高精度な測位を実現する準天頂衛星システム「みちびき」の利用で、期待される新たなサービスや技術の実用化を後押しする実証実験を進めている。その一環として、豪雪地帯の岩見沢市の協力を得て、日立造船(同・大阪)が10日、岩見沢市内の雪割り作業で、農業機械自動操舵(そうだ)機器を除排雪ガイダンスシステムに転用する検証をした。
2023年02月26日 08時00分
極寒な北見の気候生かし、大型氷地盤の掘削性能試験―。三井海洋開発(本社・東京)、北見工大などは広範囲鉛直掘削法による表層型メタンハイドレートの回収技術開発について研究を進めている。16日には、試験で使用した掘削性能試験設備を北見工大オホーツク地域創生研究パークで公開した。同社事業開発部プロジェクトエンジニアの岩本駿介さんは「掘削刃の形状により、地盤の削れ方が違うことが分かり、次の研究ステップに必要なデータを収集することができた」と話す。
2023年02月23日 08時00分
レアックス(本社・札幌)は、ボーリング孔内部を自在に見られる仮想現実(VR)を開発した。自社の高画質ボアホールカメラで撮影した360度映像をヘッドマウントディスプレーに取り込み、孔内に入った感覚で鮮明な地層を確認できる。映像には位置情報が付与されているため地層の方角も分かり、より確かな地質調査が可能。今後はソフト開発段階へ移行し、今春にも商用展開する。
2023年02月16日 16時15分
篠田興業(本社・標津)は、ウニの殻を水平方向に割る機械を開発した。アーム先端の刃が周囲に切り込みを入れ、口側の殻を外せば身がそっくり残る。(写真は篠田興業提供)
2023年02月05日 08時00分
砂子組(本社・奈井江)と国土技術政策総合研究所は、定置式水平ジブクレーンを活用した多能工施工の可能性に関する共同研究に乗り出した。国総研が所有するジブクレーンを2025年度まで借り受け、自社の現場で試行。クレーン運転士の免許がなくても操作できる利点を生かした効果的な取り扱い方法を追求するほか、機体の機能向上へ提言する。