道は5日、札幌市内で公共事業評価専門委員会を開き、2022年度着手を目指す大規模公共事業の事前評価対象を42地区に決めた。建設部は、旭川市内を流れるペーパン川に新設する仮称・甘水(かんすい)ダムを計画。同河川の治水安全度向上を目的に建設するもので、総事業費は270億円を見込んでいる。委員会による現地調査を経て、国費要望の可否は5月中旬の会合で審議される予定だ。
道は、宿泊施設の建設が相次ぐ倶知安町ひらふ地区を温泉保護・準保護地域に指定した。地区内の源泉で水位低下が確認されたことから、新たな温泉掘削への制限措置を講じる。9月15日から施行する。
札幌市は1日、総額1兆7566億円に上る2021年度予算案を発表した。一般会計は前年度比8.2%増の1兆1140億円で過去最大を更新。伸び率も平成以降で過去最大となる。新型コロナウイルス対策や社会変化に応じた行政サービスの高度化、ウィズコロナ時代を見据えた再開発など将来のまちづくり関連を軸に編成した。一般会計の建設事業費は1002億円で大台を確保。全会計の建設事業費総額は1615億円で前年度に比べ1.6%増加した。コロナへの柔軟な対応や、再開発による街のリニューアルなど将来を見据えたまちづくりに重点配分。20年度補正予算案に計上した168億円を加えた15カ月予算の建設事業費総額は、全会計で1784億円に上り、前年度当初の執行規模を1.1%上回る。
この記事は北海道建設新聞2021年1月29日付15面に掲載されました。本紙のご購読についてはこちらのページからお問い合わせ下さい。
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