北海道建設新聞2024年2月10日付13面に掲載。記事は「e-kensinプラス」「DoKoDe 北の羅針盤ジャーナル」で読むことができます。
国土交通省は16日、2024年3月から適用する公共工事設計労務単価を発表した。3月1日以降に契約する直轄工事に適用する。道内の伸び率(単純平均)は、44職種平均で前年度より5.1%上昇。前年度に引き続き、全職種で労務単価が上がっている。普通作業員など主要12職種平均でも5.1%と同じ伸び率を示し、13年連続で前年度を上回った。伸び率は全職種・主要12職種ともに全国平均(同)を下回るが、時間外労働の上限規制が迫る中、業界関係者は大幅な増額に安堵(あんど)している。
旭川市教育委員会は、2024年度予算案に関わる小中学校整備事業費をまとめた。第1回定例市議会で可決を見込む補正予算繰り越しを含む執行ベースで85.5%増の59億7981万7000円を確保する。豊岡小屋体改築と現校舎解体に着工するほか、千代田小プール改築にも取り掛かる。旧北都中は敷地売却に向け校舎・屋体の解体設計に着手するほか、小学校の普通教室・職員室のエアコン設置も進める。
岩見沢市は15日、2024年度予算案を発表した。一般会計、特別会計、企業会計を合わせた総額は前年度当初比2・6%増の914億800万円で、一般会計は3・4%増の482億円となった。夏季の猛暑対策で小中学校空調設備整備に9億6680万円を措置したことから、一般会計の普通建設事業費は24・6%増の51億1339万8000円と増加した。全会計の普通建設事業費は22・3%増の83億789万6000円に伸びた。道路新設改良で、道路改良舗装13路線などに17億5850万円、街路の都市計画道路整備で、西20丁目通Ⅱ期工区の用地購入や支障物件移転補償などに2億5592万円を計上。病院事業会計に新病院建設の実施設計などを盛り込んでいる。
網走市は2024年度予算案の下水道施設整備で、4億円程度の建設改良費を見込んでいる。継続の網走浄化センター反応タンク設備更新に重点的に配分する考え。南部幹線管渠改築や呼人幹線管渠布設の整備促進を図る。新規に雨水管渠台帳整備を挙げた。