以前からものづくりが好きだった。釧路高専卒業後、2年間函館の設計事務所に務めたが、「もっと現場をみたい」との思いが強くなり、転職を決意した。
フィットネスジムや豪華なラウンジを備えた船―。近年、道内各港で誘致に努めている大型クルーズ船ではなく、ノルウェーの漁船の話。船室は個室が当たり前で乗組員の年収が日本円にして800万―900万円はあり、漁業者の99%が今の仕事に満足している。当然、後継者問題もない。またアイスランドでは、乗組員クラスで2000万―3000万円稼ぐ人もいるという。
東大大学院准教授の松尾豊氏は、現代社会においてAIと呼ばれているものはおよそ3つに分類されていると定義。1つはAという信号に対してBと反応するよう構築された仕組み、もう一つは多数のデータを収集し学習する仕組み。これら2つは昔から存在する仕組みで、現在、発展が著しいのは画像や映像などを解析するディープラーニングの分野であるとした。また、松尾氏は「AIに関して、日本は遅いと思う」と指摘する。それは、諸外国と比べ法律などの面で制約が厳しいことに由来しているとした。
進行役を務めたランドスケープアーキテクトの高野文彰氏は道内のガーデンツーリズムの一例を説明。清水町にある十勝千年の森で実施したガーデンショーや旭川市、上川町から十勝管内を通る北海道ガーデン街道などを紹介。「北海道でしかできない庭造りを目指してデザインした」と振り返る。「地元の誇りになる庭になればいい」と話し、今後道内でガーデンツーリズムをさらに広める考えを示した。
地名に関する著書が多いノンフィクション作家で筑波大名誉教授の谷川彰英氏は「本州でも秋田、岩手より北部には、アイヌ語で川を意味するナイが付く地名が残っている。しかし川の上流部だけ。和人が山奥にアイヌの人たちを追い込んでいき、下流部は水田にして和人が支配したから」とアイヌ民族がかつてはもっと広範囲に住んでいたと指摘。