2023年06月06日 08時00分

北海道立総合研究機構(道総研)林産試験場は、公共施設への地域木材活用の可能性を探っている。森町のスギやトドマツ、カラマツで造った低コストな木造施設を「森町モデル」として検討。地域木材のみを使い開発した平行弦トラスに十分な強度があることを明らかにし、大空間を含む施設の施工で地域木材活用の選択肢を増やす。木材の地産地消に貢献する技術の確立は、伐採適期を迎えた樹木が多い本道森林の利用価値を大きく底上げするだけに、研究の動向が注目される。森町モデルを用いた施設の建設は2024年度以降の具体化を目指している。
2023年06月05日 08時00分

伊丸特殊工事(本社・札幌)など26社は、急傾斜地の土砂崩落など災害防止を目的に「急傾斜地工法研究会」を設立する。施工関係会社で組織する「相取工法協会」も発足。特許技術のITK式相取(あいどり)工法を会員間に開放することで、急傾斜地工事の資機材搬入など仮設工の課題解決を促し、防災・減災や国土強靱化に貢献する考えだ。
2023年05月30日 08時00分

積水ハウス(本社・大阪)は、會澤高圧コンクリート(同・苫小牧)の協力を得て、建設用3Dプリンターでベンチを製作した。将来的に3Dプリンターで住宅建築ができないか技術検証する一環。ベンチは道の駅隣接地にホテルを新築したことがある南富良野町に寄贈した。
2023年05月19日 11時00分

上司の指示を受けて嫌々始めた蛍光管リサイクルの研究。個々を分析して性質を調べていると、ラピッドスタート型と呼ばれる瞬時点灯の蛍光管は、内側に酸化スズの導電膜が付いていて、焼き固めると独特のモザイク模様や干渉色が現れることを見いだした。
2023年05月18日 11時00分

照明、テレビ、車、太陽光発電と、さまざまなところで使われるガラス。製品としての役割を終えると、廃棄物として埋め立て処理や砕いて建設資材に再利用される。道立総合研究機構のエネルギー・環境・地質研究所に属する稲野浩行さんは、廃棄される蛍光管ガラスを加熱して独特な模様の装飾タイルを開発したり、太陽光パネルや自動車ガラスの再利用などを研究する〝ごみの錬金術師〟だ。