札幌電気工事業協同組合(札電協)は、現場の担い手確保対策として、新たに女性が活躍できる業界の環境づくりに乗り出す。26日には札幌市内で、電気工事業の女性技術者、技能者による公開の意見交換を開き、入職しやすく、働き続けられる環境について考える。経営者や現場管理者の参加も促し、意識啓発に役立てる方針だ。
イトイ産業(本社・士別)で土木工事などに従事する木村鈴子さんが、現場の状況に合わせて工夫を凝らす丁寧な姿勢が評価され、2018年度の優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)に左官工として選ばれた。本年度の道内受賞者のうち唯一の女性でもあり、自身の経験を踏まえ、「女性目線で見てもとてもやりがいのある仕事、と知ってもらうための工夫が必要」と話すなど、建設業で活躍する女性がさらに増えることを願っている。
道建設部は14日、旭川市民文化会館で建設産業女性活躍推進セミナーを開いた。2017年度から取り組んでいるもので、今回は2回目。地元建設業の経営者や人事・労務担当者など約50人が参加し、性別や家族環境によって働き方や生き方の選択肢を狭めないようにするための方策を探った。
札幌市は、女性が希望をかなえられる社会を目指すフォーラム「さっぽろ女性応援festa」を22、23日の2日間、札幌エルプラザで開く。定員は300人で、応募者多数の場合は抽選となる。申し込みは19日まで受け付けている。
8年前から倍増―。東京商工リサーチが実施した第8回「全国女性社長」調査で、全国の女性社長数は41万1969人で、前回(2017年)調査時と比べて4万737人増えたことが分かった。調査を始めた10年(21万人)から増加し続けている。北海道は1万5297人で前回から2762人増え、都道府県別で8番目の多さだった。