札幌電気工事業協同組合が、電気工事の担い手拡大に向け、女性の活躍を推進する環境づくりに乗り出した。市内で開いたワークショップで女性従事者が働きやすく、働き続けられる職場環境に関し討議。出産や子育ての理解と支援、一人一人の個性、能力に合わせた活躍場面づくりが重要との認識が示された。
道は22日、札幌エルプラザで2018年度北海道なでしこ応援企業表彰を行った。伊藤組土建(本社・札幌)やズコーシャ(同・帯広)、堀口組(同・留萌)、東海日動パートナーズ北海道(同・札幌)の4社に対し、女性社員への仕事と家庭の両立や職業生活における活躍支援、資格取得支援などの功績をたたえた。
なりふり構って仕事をしよう―。レンタルユニフォームを扱うケイズネットワーク(本社・札幌)は20日、建設業と農業の現場で働く女性向け作業服の展示会を同社で開いた。機能性やデザイン性に優れた4メーカーの最新作業服を披露した。
札幌電気工事業協同組合(札電協)は、現場の担い手確保対策として、新たに女性が活躍できる業界の環境づくりに乗り出す。26日には札幌市内で、電気工事業の女性技術者、技能者による公開の意見交換を開き、入職しやすく、働き続けられる環境について考える。経営者や現場管理者の参加も促し、意識啓発に役立てる方針だ。
イトイ産業(本社・士別)で土木工事などに従事する木村鈴子さんが、現場の状況に合わせて工夫を凝らす丁寧な姿勢が評価され、2018年度の優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)に左官工として選ばれた。本年度の道内受賞者のうち唯一の女性でもあり、自身の経験を踏まえ、「女性目線で見てもとてもやりがいのある仕事、と知ってもらうための工夫が必要」と話すなど、建設業で活躍する女性がさらに増えることを願っている。