「働き方改革」の推進に伴い、長時間労働の是正や仕事と生活を両立させるワークライフバランスの考え方が広まりつつある。建設業界でも、ことし3月に国土交通省が「働き方改革加速化プログラム」を策定し、週休2日の確保や書類の簡素化などに向けた取り組みを進めている。
北海道労働局は、2019年3月道内新規高卒者の就職内定状況を18年10月末現在でまとめて公表した。内定率は前年同期を1.5ポイント上回る69.4%と、1986年3月卒から統計を開始して以来、過去最高となった。建設業は求人数が8.9%増加したが、内定者は横ばいとなり充足率は17.3%と全体平均の24%を大きく下回る厳しい状況が続いている。
北海道建設新聞社は2017年1月に北海道土木技術会建設マネジメント研究委員会建設経営小委員会の委託で、北海道建設業協会の会員598社にアンケートを実施した。「若手技術者の離職理由」では「長時間労働、休みが取りにくい」が53%を占め、「作業環境が厳しい」32.5%、「収入が低い」15.9%が続く結果となった。 今回は若者の本音として道立帯広高等技術専門学院生に「若者の離職理由として納得できるもの」を9つの選択肢から最大3つまで選んでもらった。結果は「収入が低い」が62.1%で最多となり、2位は道建協のアンケートで15.2%だった「職場の人間関係が悪い」が60.6%を占めた。
札幌高等技術専門学院は、中空知地域職業訓練センター協会に委託する2019年度の公共職業訓練で、板金科と電気工事科の訓練生を19年1月16日まで募集する。