国土技術政策総合研究所(国総研)の報告書に、2004年度の転倒・転落による死者数が、交通事故の死者数に匹敵すると書かれていて、非常に驚きました。救急車で運ばれることはなくても、階段や段差で「ひやっ」「はっ」とした経験は誰にもあると思います。かくいう私も自宅の階段で足を踏み外し、そのまま一階の床まで滑り落ちたことがありました。若い頃でしたから軽い打撲で済みましたが、今もし…、いえいえ想像したくありません。日常の中で階段事故は意外に多いのです。
一日に幾度か開くトイレのドアには、「表示錠」が付いています。使用中(施錠時)は赤の色面が、使用していない時(解錠時)は青の色面が小窓から見える仕組みの錠です。トイレ以外で見かけることはなく、使用状態が一目で分かります。
その日は午前9時に工事が始まるので、早めに車を出しました。出勤時間帯にあたり、道路が混雑すると予想したのですが、コロナ禍の在宅勤務が定着しているのか道はゆるゆるで、予定よりかなり早く到着してしまいました。
分譲マンションの全住戸をコーディネートする仕事は、作業量の違いだけでなく戸建てとは違う気づきがあって、住まいに関わる仕事の奥深さを感じます。施主の暮らしの様子や希望を聞きながら、空間の調整と提案を進めますが、間取りの中に自然な動線が見え、無理なく家具が収まると、暮らしのイメージが現実に近づいてきます。
北海道にも緑が美しい季節がやってきました。長い冬が明け、地面や枝にともる芽吹きの緑は、待ちに待った色ですし、若い緑が成長していく風景は、心がワクワクします。