「建設業界で活躍する女性技術者とこれから働く学生のための座談会」が21日、札幌市内の北海学園大で開かれた。工学系で学ぶ女子学生が現役で活躍する女性技術者の姿を知り、今後の進路や心配事、悩みなどを打ち明け、アドバイスをもらった。
札幌建設業協会(岩田圭剛会長)は、女性職員の職場環境等に関するアンケート結果をまとめた。全従業員に占める女性職員の割合は8・8%。前回調査(2015年度)時の9%とほぼ同じながら、直近1年間の女性職員の採用割合は14%に上り、同協会では「女性の入職率は高くなっている」と分析している。子育て支援で必要な取り組みとしては「産休制度の徹底・充実」が最も多かった。
「災害に強いまちづくりをめざして」を活動の基本方針に掲げる十勝測量設計協会では、地域に精通した技術者の育成に力を入れている。業界の将来を担う若者が仕事選びで重視するのが「職場環境」。福利厚生や待遇だけではなく働きやすさを求める若者にとって、男性や女性の区別なく実力が発揮できる職場は魅力的に違いない。十勝の測量設計業界でも女性技術者の活躍が目立つようになってきた。そうした女性たちが仕事に意気込む姿勢や、働きやすい職場づくりへの各社の工夫を座談会形式で探る。