道東5市で電子入札導入に向けた動きが加速している。網走市が2025年度の運用開始に向けて準備を進めるほか、北見市や紋別市は電子入札システムの見積もりを取った。帯広市や釧路市も導入を前向きに検討。コロナ禍の経験や業務効率化を進めたい行政の思惑から、大きな転換期を迎えようとしている。ただ、導入に多額の費用を要することが課題だ。
オホーツク管内土木3官庁(網走開建、網走建管、オホーツク総合局調整課)の2023年度上半期(4―9月)業者別工事受注実績が本紙集計でまとまった。受注総額は375億9324万円で、前年度同期と比べ4.2%、15億2741万円増加。管内業者のシェアは2.6ポイント増の91.1%だった。31億7098万円を獲得した西村組が6年続けて上半期のトップとなった。
清里町は、2024年度にも斜里地区消防組合清里分署移転改築の基本設計に取り掛かる計画だ。移転先は羽衣町44を候補に挙げている。土地を所有する清里町農業協同組合は、公共施設整備の利用を目的に12月に町に譲渡する予定。規模は2階、延べ1000―1500m²程度で検討している。
網走開建は、遠軽北見道路の生田原道路で2024年度以降完成の大型構造物として橋梁2橋と函渠4カ所を残している。記念跨道橋は23年度に上部を終えて完成予定で、24年度以降は生田原橋と新安国跨線橋の整備促進を図る。
網走建管は2024年度、遠軽雄武線西興部村改築の新規事業着手を目指す。700mを対象に、現道拡幅と線形改良に取り組む考えで、総事業費は3億1000万円を試算している。