北海道開発局は22日、2018年度第1回事業審議委員会を札幌市内で開き、平取ダムと新桂沢ダム・三笠ぽんべつダムの事業再評価を実施した。委員らは開発局案が妥当と評価。平取ダムは災害復旧などで総事業費が97億円増額し、残事業費は165億円、工期は2年延ばした21年度完成を想定。新桂沢ダム・三笠ぽんべつダムは地滑り対策11カ所の追加などで228億円の増額。残事業費399億円、3年延長の23年度完成で、三笠ぽんべつダムは19年秋ごろの本体着工を見込む。
道企業局は、清水沢発電所改修事業のうち清水沢ダム改修の発注を2019年度に延期する。この工事は仮設物施工に時間を要するため、前回入札が不調に終わったことから、今後再公告しても非出水期の施工が困難になった。同局では、19―21年度の3カ年で施工する予定に変更する。
北海道開発局は、施工や設計が進む平取ダム、新桂沢ダム、三笠ぽんべつダムの基本計画を変更する方針だ。平取ダムは工期を2年延長の2021年度とし、事業費を97億円増の約1410億円に増額、新桂沢・三笠ぽんべつダムは3年延長の23年度、228億円増の約1150億円に修正する見込み。平取ダムは災害復旧、三笠ぽんべつダムは地質状況への対応で工期を延長。事業費増は資材価格、労務単価の上昇が主な要因だが、新桂沢ダムでは地滑り対策を11カ所で追加するもようだ。