上川管内23市町村の2024年度予算案が6日、出そろった。総額は4.1%増の5644億466万4000円、一般会計は4.2%増の3492億9617万7000円とそれぞれ前年度を上回った。普通建設事業費は7.2%増の443億4697万3000円で、旭川市の近文清掃工場再延命化、名寄市の名寄中建て替え、東川町の天人峡廃ホテル解体など多くの自治体が大型事業に着工。下川町や比布町では役場庁舎整備に向けた検討や設計・調査に着手する。
留萌管内8市町村の2024年度予算案が5日、出そろった。23年度は増毛町と苫前町、初山別村、天塩町が骨格編成で、これら町村の肉付け補正後と比較すると、総額は796億3726万8000円で1.8%伸びた。一般会計は0.1%増と横ばいの490億3223万7000円。同会計に占める普通建設事業費は49億9773万4000円で16.6%下回ったが、初山別村は2・6倍、羽幌町は2倍をたたき出した。遠別町が遠別中改築に着工する。留萌市が新信砂浄水場の更新を始め、羽幌町は天売島に複合施設を新設する。
室蘭市は19日、総額829億6500万円となる2024年度予算案を発表した。前年度肉付け補正後を3.6%下回った。一般会計は6.8%減の438億6100万円で、うち普通建設事業費は24.5%減の70億3600万円。知利別3丁目1条橋架け換えに着工するほか、登別市と共同で取り組む学校給食センター新築の基本計画を策定する。
旭川市教育委員会は、2024年度予算案に関わる小中学校整備事業費をまとめた。第1回定例市議会で可決を見込む補正予算繰り越しを含む執行ベースで85.5%増の59億7981万7000円を確保する。豊岡小屋体改築と現校舎解体に着工するほか、千代田小プール改築にも取り掛かる。旧北都中は敷地売却に向け校舎・屋体の解体設計に着手するほか、小学校の普通教室・職員室のエアコン設置も進める。
岩見沢市は15日、2024年度予算案を発表した。一般会計、特別会計、企業会計を合わせた総額は前年度当初比2・6%増の914億800万円で、一般会計は3・4%増の482億円となった。夏季の猛暑対策で小中学校空調設備整備に9億6680万円を措置したことから、一般会計の普通建設事業費は24・6%増の51億1339万8000円と増加した。全会計の普通建設事業費は22・3%増の83億789万6000円に伸びた。道路新設改良で、道路改良舗装13路線などに17億5850万円、街路の都市計画道路整備で、西20丁目通Ⅱ期工区の用地購入や支障物件移転補償などに2億5592万円を計上。病院事業会計に新病院建設の実施設計などを盛り込んでいる。