大手ゼネコン4社の2021年3月期決算が出そろった。全社減収減益に終わり、鹿島が3期連続、大林組が2期連続の減益だった。連結売上高は鹿島が8期ぶりに首位に返り咲いた。営業利益は大成建設が2期連続で最多。最終的なもうけを示す純利益は2期ぶりに大林組がトップとなったが、各社とも1000億円を割り、新型コロナウイルス感染症拡大による建設市場の収益悪化を裏付けた。大成建設と清水建設は各利益が前期水準の70%台と低迷した。
大手ゼネコン4社の2021年3月期第3四半期決算が出そろった。3社が減収減益となったが、鹿島が減収ながら増益を確保した。連結売上高や本業のもうけを示す営業利益、経常利益、純利益全てで鹿島が首位。大成建設は売上高が1兆円に届かなかった。通期業績予想に対する売上高の進捗率は鹿島の72.7%を最高に、清水建設69.4%、大林組68.7%、大成建設63.7%の順だった。
大手ゼネコン4社の2021年3月期第1四半期決算が出そろった。増収増益は鹿島のみ。大林組が減収ながら最終増益としたが、大成建設と清水建設は減収減益だった。連結売上高や本業のもうけを示す営業利益、経常利益、純利益全てで鹿島が首位。清水建設は特別損失計上で純利益が3分の1となっている。
大手ゼネコン4社の2020年3月期決算が出そろった。全社増収だったが、増益は利益率が好転した大成建設のみ。清水建設は営業増益、経常増益ながら減損損失計上で最終減益に終わった。大林組が連結売上高2兆円台を維持し、7期連続で首位を守った。本業のもうけを示す営業利益、経常利益、純利益は大成建設が2期ぶりに最多。大林組と清水建設は前期に続き過去最高の純利益更新はできなかった。鹿島が売上高2兆円台に乗せたものの、2期続いて減益となった。
大手ゼネコン4社の2020年3月期第3四半期決算が出そろった。3社が増収増益を確保したものの販管費増と利益率低迷が響いた鹿島が増収減益だった。連結の売上高や本業のもうけを示す営業利益、経常利益、純利益の全てで大林組が最多。清水建設が採算性改善で各利益を2割以上伸ばした。