道建設部住宅局は、旭川市内にある道営住宅神楽岡ニュータウン団地の建て替えを計画している。敷地内北側の既存住棟を解体し、RC造、5階建ての住棟を2棟60戸整備する。前期と後期に分け、前期は2018年度に基本設計、19年度の実施設計を経て着工し、20年度の完成を目指す。20年度に着工する後期分も含め、総事業費は20億100万円を見込んでいる。
滝川市は、市営住宅団地再編プロジェクトに取り組む考えだ。対象に挙がっているのは東、開西、江南の3団地。全てを市が建て替えるのではなく、一部分を民間事業者に譲渡し、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や子育て支援向け住宅を整備してもらうほか、地元の工務店による宅地分譲を促すなど、官民が一体となり、さまざまな住宅施策を推進するもの。地元工務店などとの連携を通して産業振興を図り、地区内の移住定住促進や活性化につなげる。
2017年の道内35市新設住宅着工戸数がまとまった。前年比1.9%、597戸増の3万2844戸となった。国の低金利政策や住宅ローン減税、消費増税の先送りなどの影響で、分譲住宅などが好調に推移した。過去10年では08年に次ぐ高水準を記録した。町村分を含めた全道分は1.3%、488戸上回る3万7441戸。町村部で前年を下回ったものの、全体では貸家を除く用途で増加した。
中標津町は、2018―27年度を計画期間とする公営住宅等長寿命化計画素案をまとめた。建て替え基本方針では道営を含む27年度の管理戸数を現計画より84戸多い812戸に設定。このうち規模が最も大きい東中団地(202戸)は20年度から5カ年で128戸に現地建て替えする計画を盛り込んだ。