札幌市とJR北海道、同社グループ3社は11日、札幌駅に隣接した北5西1・西2地区の再開発準備組合を設立した。基本計画立案や設計を円滑に進めるため、早ければ年内に準備組合を通じ事業協力者となる民間事業者を公募する。JR北海道の島田修社長は地上47階の複合施設「渋谷スクランブルスクエア」を開発イメージに掲げ「JRタワーより高層を目指す」と展望した。
札幌市は8日、市有地の北5西1街区再開発に関し、デベロッパーやゼネコンなど16者が事業参画を希望していることを明らかにした。北海道新幹線駅の設置で北海道の新たな玄関口となる立地への期待感は高く、札幌駅周辺再開発への関心の高さが浮き彫りになった。
札幌市は2018年度に、札幌駅バスターミナル建て替えや再開発ビル整備を構想する北5西1、西2街区の基本計画策定に着手する方針だ。地権者を交え検討中の駅周辺のまちづくり計画がまとまり次第、両街区の基本計画策定に入る。整備する施設像や機能の方向性、概算の事業費をまとめ、18年度中に計画の具体化を図る考え。