鈴木直道知事は就任後初めて、20日開会の定例道議会で道政執行方針を演説した。「未来への新たな道を自らの手で切り開いていくことが求められている」と述べ、人口減少や地方創生など直面する課題を克服し、これまでにない柔軟な発想を積極的に取り込んで大胆に施策を展開していく考えを表明した。
道が20日開会の第2回定例道議会に提出した、2019年度肉付け補正予算案の工事請負費は128億9404万9000円となっている。19年度当初との合計は2242億2986万6000円で、前年度当初から31・5%の増加。款別では建設費が74億9465万9000円で最多となった。閉会日の7月12日に議決する予定だ。
道総合政策部は、北海道強靱(きょうじん)化アクションプラン2019の案をまとめた。ハード施策では住宅・建築物の耐震化や物資供給を担う交通ネットワーク整備を重点的に進めるほか、昨年の北海道胆振東部地震を踏まえて造成宅地における災害防止、電力基盤の増強などを新たに加えた。7月下旬の決定を予定している。
道企業局は、これまで2度にわたり入札不調となった清水沢ダム改修に向けて、工事を3分割して発注する方針を固めた。当初は一括して3カ年工事としていたが、3件に分けて単年度工事に変更し、毎年度1件ずつ発注する。2019年度は堤体下にある土砂吐きゲートの閉塞(へいそく)などを実施することとし、来週にも一般競争公告する予定だ。