札幌市は、検討を進めていた北海道新幹線札幌駅東改札口の設置について、JR北海道と鉄道建設・運輸施設整備支援機構に設置を要望する方針を固めた。市は創成東エリアへのまちづくり効果を最大限に高めるため、東改札口と隣接する交通広場の整備や歩行者空間の拡充などを構想。29日の市議会第3回定例会代表質問で、秋元克広市長は「早期事業化に向け、関係者間で具体的な施設計画や管理区分などの協議を進めたい」と述べた。
JR北海道は、北海道新幹線札幌延伸に伴う高架橋整備に来夏から着工する方針だ。札幌駅在来線南側の西5丁目―東1丁目エリア間の延長約800mを工事区間とする。新幹線駅舎を設ける西1丁目エリアを皮切りに施工する計画だ。年度末までに施工業者を選定する見通し。
鉄道建設・運輸施設整備支援機構北海道新幹線建設局は、北海道新幹線札幌延伸に伴う札幌市内都心部の明かり部分に今秋にも着工する見通しだ。北8条西12丁目から北6条西5丁目までの区間が対象。札幌桑園停車場緑道線・北6条線と並行して新幹線構造物を配置する。2027年秋ごろの完成を目指している。
鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)は6日、小樽市に北海道新幹線仮称・新小樽駅のデザインコンセプト作成を依頼した。北海道新幹線活用小樽まちづくり協議会内にコンセプトの検討部会を立ち上げ、1年間かけてまとめる。これを基に機構がデザイン素案を作る。
札幌市まちづくり政策局の生野祐光新幹線推進室長は26日、北海道新幹線トンネル掘削土の受け入れに関し、手稲山口地区を「受け入れ地として事業を進めたい」との意向を示した。同日開かれた市議会総合交通政策調査特別委員会で明らかにした。候補地である山口処理場は環境局所管の市有地。土地の所管換えなどに伴う予算確保を今後検討する。