流域面積9010平方㌔で道内2位の広さを誇る十勝川。十勝の由来がアイヌ語のトカプウシイ(乳房のある所)であるという一説があるほど、乳が出るがごとく流れは絶えず、十勝管内の隅々まで行き渡っている。かつては交通、現在も観光や漁業などで人々の暮らしに密接に関わるこの川は、2016年8月の連続台風の際に凶暴な一面を見せた。
ことし6月に就航した室蘭―岩手県・宮古定期フェリー航路の影響で、観光客や貨物量の増加が見込まれる室蘭市。フェリーターミナルから望むことができる白鳥大橋は、交通の要衝として今後も重要な役割を果たしていく。2017年度道の駅ランキングでは、景色がきれいだと感じた部門で、同橋の眺望スポットである道の駅みたら室蘭が5位を獲得するなど、観光拠点としての地位も確立している。
石狩川、美瑛川、忠別川、牛朱別川といった大きな河川が流れる旭川市は、橋梁整備の進展に合わせて発展してきた。分断していた地域同士が結び付き、一体的な市街地が形成されるなど橋は旭川市のまちづくりには欠かせない存在だ。
過去最高の乗降客数を更新し続ける新千歳空港。北海道経済のけん引役としての期待を背負い、2020年からの道内7空港一括民間委託に臨む。既に好調な業績を積んでいる新千歳を一段上のステージに発展させ、その効果を全道に波及させることができるか。優先交渉権者の提案内容と経営手腕が注目される。