上ノ国町は、史跡上之国館跡(花沢館跡)整備の基本計画策定を公募型プロポーザルで公告した。参加表明書の提出は郵送か持参で8月6日午後5時(必着)まで。9月2日にプレゼンテーションし、同中旬に決定する予定だ。
千歳市の山口幸太郎市長は28日の定例記者会見で、世界文化遺産に登録されたキウス周堤墓群の今後について「観光振興となれば、他の観光資源と組み合わせた周遊ルート作りが必要。貴重な遺産なので、傷つけないで保存することに配慮し工夫しながら考えたい」と述べた。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は27日、縄文時代の文化の発展と成熟を示す北海道・北東北の縄文遺跡群を世界文化遺産に登録した。道はじめ関係自治体では幹部職員らが集まり、ライブ配信された世界遺産委員会の審議の模様を見守った。長年の悲願の達成を受けて、関係者は地域振興への活用や確実な遺跡の保全に向け決意を新たにした。
洞爺湖町が整備を進めてきた高砂貝塚公園と入江・高砂貝塚館のリニューアルが完了した。高砂貝塚公園は遺構を保存し園路や駐車場を新設。ガイダンス施設の貝塚館は展示、体験学習機能の充実を図った。27日の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会の審議を前に、真屋敏春町長ら関係者が施設の完成を祝った。
文化庁は26日、北海道・北東北の縄文遺跡群が国際記念物遺跡会議(イコモス)から、世界遺産一覧表への「記載」が適当との勧告を受けたと発表した。これにより道内では、函館市の垣ノ島遺跡と大船遺跡、伊達市の北黄金貝塚、洞爺湖町の入江貝塚と高砂貝塚、千歳市のキウス周堤墓群が、7月にもユネスコの世界文化遺産に登録される見通しとなった。