国土交通省北海道局は24日、2024年度北海道開発予算の概算要求を公表した。一般公共事業費に当たる北海道開発事業費は、国費ベースで23年度当初比20.3%増の6725億8400万円。事業費ベースでは20%増の8459億4900万円となった。重要政策推進枠の仕組みや本道の強みを生かし、2割超の要求額確保を実現。国費ベースで2割増を超えるのは、22年度概算要求以来2年ぶりとなる。要求の軸には「デジタル関連産業の集積支援」という要素を新たに加えている。
網走開建が北海道横断自動車道網走線の端野高野道路で整備する構造物の詳細が判明した。橋梁は高野中央橋など24橋、函渠は18基の新設を計画している。橋梁は2021年度に一部着工したが、上部は全て未着工。函渠は23年度に初弾に着工する。
北海道開発局の新旧局長は5日、札幌第1合同庁舎で記者会見を開き、これまでの取り組みの成果と今後の展望を語った。柿崎恒美新局長は「インフラの維持管理、災害対応に建設業は必要不可欠。建設業を持続可能とするための取り組みを最大限展開する」と寄り添った。石塚宗司前局長は「今後AI、DX分野が伸びてくる。開発局、建設業者には新しい取り組みに挑戦してほしい」とエールを送った。
雄武町と北オホーツク農業協同組合は、農地再編を目指して雄武南部地域の事業化を国に要望している。網走開建が2023年度から整備構想検討に着手。国と地域が連携し、雄武町南部に広がる酪農地帯の課題整理に入った。3年程度で農業農村整備の方向性を探る。